ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labは6月20日、同社が運営するブログにて、Apple IDを盗み取る攻撃が最近急増していると伝えています。
Kasperskyは、フィッシングサイトを利用してApple IDを盗むケースが最近急増しており、ユーザーに注意をするよう呼びかけています。手口としては、主にスパムメールからの誘導が多いようです。
攻撃者は、Apple IDのユーザーにスパムメールを送信します。メールには「Apple IDを確認してください」などと書かれた文章とURLがあり、アクセスするとApple公式サイトを模倣したフィッシングサイトに繋がります。攻撃者は、そこにログインしようとしたユーザーのデータや、支払いに使用するクレジットカード情報などを盗みとります。
Kasperskyによれば、こういった詐欺サイトは年々増加傾向にあるとのこと。同社製品が検出した詐欺サイトの数は、2011年には一日あたり約1,000件でしたが、2012年に入ってからは20万件を越える日もあるようです。同社は、メールに記載されたアドレスをクリックするのはできるだけ避け、ログインの際にはページの内容とURLを確認するように注意を促しています。
参考：SECURELIST Blog
ライター：いっしー