今やスマホアプリ業界は一大市場となり、ただゲームを作り・リリースすればいいという段階ではなくなりました。
元々アーケード・コンシューマゲームと業界のトップを渡り歩き、アプリでも「チェインクロニクル」や「ぷよぷよ!クエスト」など数多くのヒットタイトルを生み出すセガネットワークスが、アプリのためのマーケティング支援ツール「Noad Pass(ノア・パス)」について戦略と新展開を発表しました。
セガネットワークスの提供するマーケティング支援ツール、といってもわかりづらいかもしれません。
簡単にいうと、同じ仕組みを入れたアプリ同士に広告を表示しあい、それぞれに送客するというシステムです。
実績としてアドネットワークでの広告/有料リワード広告などより効果が高い成果が出ているほか、利用料が完全無料、デベロッパーへの制限の少なさなど多くの利点があります。
一つ目の新展開は、つい先月より日本でも開始された「Amazon コイン」とのコラボ。
アプリ内課金アイテムの購入金額に応じてAmazon コインのプレゼントなどが行われる他、Amazon AndroidアプリストアにてNoah Pass参加ゲームアプリの特集ページが設置されます。
ダウンロード後暫くプレイしていなかった、いわゆる復帰ユーザーにも訴求を行うなどユーザーに、デベロッパー双方に益のある展開が期待できます。
恐らく最も大規模な内容なのがコチラの発表。
Kickstarterなどで有名なクラウドファンディングですが、セガネットワークス・フジテレビ・グーパ3社が協力しゲーム特化型のサービスを設立します。
ゲーム外社は資金を獲得できることはもちろんですが、それ以上に”ユーザーとの繋がり”が確保できるのが大きな強み。
ユーザー側としてもゲームに開発の段階から参加ができるということ、支援によるリターンなどを得ることもできます。
10月下旬より開始予定。
ゲームアプリの平均的な翌日継続率が50%、平均的な30日の継続率は10-20%、復帰ユーザーの7日後継続率は30%という統計から、これらのユーザーにたいして何かしらアクションが取れないかという発想の元にスタート。
Facebookやnex8といったアドネットワークへ出稿するリターゲティング広告メニューを提供する。2014年冬提供予定。
セガネットワークスが2年に渡り行ってきた市場調査・分析をゲーム運営に活用できるデータとして「スマホゲームユーザー解体新書」を発売します。
スマホゲームユーザーを7つのタイプに分類、ゲーム会社だからこそのデータが手に入るほか、それらを元にNoah Pass参加社にそれぞれのタイトル内のユーザー分布を可視化できるソリューションも提供予定。
「スマホゲームユーザー解体新書」は10月初旬発売予定で98,000円。ソリューションは10月末提供予定。
これらの取り組みを見聞きして感じたのは、セガネットワークスでは利益の独占などを目的にするのではなく、業界の活性化を真に目的とし、ノウハウを外部に提供しようという姿勢が感じられました。
もちろん企業である以上利益が出る部分もあるのだとは思いますが、大手だからこそできる仕掛けであり、参画する企業にも非常にメリットがあると思います。
こういった取り組みがうまく広がり、より業界が活性化することに期待が広がります。
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