米司法省は7日(現地時間)、ソフトバンクによるスプリント・ネクステルの買収計画を承認したと発表しました。これにより、買収が実現するには米連邦通信委員会(FCC)の最終判断と、スプリント株主による投票を残すだけとなります。
今年の1月、買収に対する審査を進めていたFCCに待ったをかけた形になった米司法省。
その後、サプライチェーンの問題、安全保障、法令遵守、公安などに関するソフトバンクの対策を分析した結果、「買収に問題はないと判断」しました。
残るはFCCの最終判断と、スプリントの株主投票ですが、スプリントでは同じく買収に名乗りを上げているディッシュ・ネットワークの提案計画が固まるまで株主投票を延期することを検討しているそうです。
そんな動きの鈍化を牽制するかのように、ソフトバンクではスプリントを買収できなかった場合の代替案として、米Tモバイルの取得も視野にいれているといったニュースも報じられています。
ちなみにこの情報が流れるやいなや、7日午後の米国株式市場ではTモバイルの株が3%上昇。一方スプリントは1.3%下落しました。
大きな壁となっていた米司法省をクリアしたソフトバンク。果たしてこのままスプリントを手中に収めることができるのか、それとも別の手に打って出るのか…。
海外進出のための要となるこの問題、まだ当分のあいだ目が離せませんね!
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