au夏モデルと同時に発表された新サービス「au WALELET」。通信キャリアが行う新しい電子マネーサービスという事ですが、iPhoneユーザーにどれだけ恩恵があるのでしょうか。
「au WALLET」はプリペイド式の電子マネーサービス。スーパーなどが発行しているカードとの最大の違いはクレジットカード(MasterCard)の提携店で使えるということ。
電子マネーというとSuicaなど交通系カードを含め主に非接触IC型のカードリーダーにかざして使うタイプでしたが、au WALLETではクレジット読み取り機にて利用します。
現在、非接触型カードリーダーよりもクレジット読み取り機の方が普及数が多く、利用者には使える店舗が多いというメリットがあります。
また、クレジットカードではないため、審査が不要でau契約者であれば発行することができます。
カードにチャージする方法は4パターン。携帯代金と一緒に請求される「auかんたん決済」、auショップでの「現金チャージ」、KDDIが提供するネット銀行「じぶん銀行」から、「クレジットカード」でも可能です。
ご存知の通りiPhoneにはFeliCa、おサイフケータイといった非接触IC機能が搭載されておりません。
その為、モバイルSuicaの様なキャリア決済でオートチャージできる電子マネーはありませんでした。一番大きなメリットはアプリから「auかんたん決済」でチャージできる電子マネーカードという部分かもしれません。
イメージとしては、「iPhoneにおサイフケータイ機能が付いていなかったので、カードの外付け型で実現したよ」という感じでしょうか。
これはiPhoneユーザーだけで無く全体のメリットですが、初期キャンペーンということもあり、ポイントの付与が多く行われております。
・申し込みで1000円プレゼント
・初回チャージ分に10%増額
・じぶん銀行チャージで5%増額
他にもお買い物時の金額に応じてもらえるポイントもあり、通常は200円につき1ポイント(1円分)がauかんたん決済利用で100円に付き1ポイント付与されます。
おサイフケータイが存在するので、この取組は「時代に逆行するのでは?」と思われるかもしれませんが、実はおサイフケータイの利用率というのは対応スマホ所持者でも20%程度とあまり高くないそうです。
機種変での対応の変化やiPhone、AndroidなどOSによっても利用可否があるなど、おサイフケータイは案外ハードルが高いのかもしれません。「au WALLET」はそういった現状を崩すきっかけとなるでしょうか。
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