KDDIの「4G LTE」広告に対し総務省が指導:カバー率の表記で“誤認するおそれ”

 総務省は5月10日、KDDIに対し、「au 4G LTE」の広告内において「利用者に誤認を与えるおそれがある」表示があるとして口頭で指導したと発表しました。

 問題があったのは、au総合カタログとWEBサイトでの「au 4G LTE」の以下の広告文言。

・「受信最大75Mbpsの超高速ネットワークを実人口カバー率96%に急速拡大。(2013年3月末予定)」
・「2013年には更に高速ネットワークへ進化。受信時最大112.5Mbpsに!!」

 この2点において、実際にはAndroid用のLTE網(800MHz・1.5GHz帯)に関するものでiPhone 5用のLTE網(2GHz帯)には該当しないものでしたが、iPhoneを含む形で表示されていました
※2013年に入ってからは、auは2GHz帯での通信速度を112.5Mbpsにまで高速化させる予定としています。

 KDDIは、Webサイト上の表記については2012年12月1日に修正、総合カタログについては12月上旬にユーザーから問い合わせがあり、以降の号で修正したとのこと。

 au版iPhoneのLTE網は都市部での整備を重点的に行っており、カバー率は他社との「接続率の比較軸になることを少し恐れている」ため公表を控えているau(関連記事)。表示の修正をするのはもちろんですが、実際に96%に近づけるように迅速な整備を進めていってほしいものですね。

参考: 総務省

ライター:いっしー

オリジナルサイトで見る

関連記事

最新記事