昨日、2013年 第2四半期(1〜3月期)の業績発表を行ったApple。10年ぶりの減益となった業績の背景に隠された事実を探ってみました。
オンラインネットワークのTNWが、2009年第3四半期以降のAppleの売り上げや販売台数の推移をまとめたグラフを公開しました。
■Mac & iPhoneの販売推移
■iPad & iPodの販売推移
これによると、iPhone、iPadともに2013年第1四半期(10〜12月期)の売り上げが過去最大となっているのが分かり、その次にあたる第2四半期にグラフが落ち込んでいることが分かります。
また、業績発表の場で提出された数字をまとめると、以下のようになります。(カッコ内は前年同期比)
■トータル
・売上高:436億ドル(11%増)
・純利益:95億ドル(18%減)
■製品別の販売台数
・iPhone:3743万台(7%増)
・iPad:1947万台(65%増)
・Mac:395万台(2%減)
・iPod:563万台(27%減)
■地域別の売上高
・アメリカ:140億ドル(7%増)
・欧州:98億ドル(11%増)
・日本:31億ドル(19%増)
・中国:82億ドル(8%増)
・アジア太平洋地域:31億ドル(26%増)
・直営店経由:52億ドル(19%増)
興味深いのは、iPhone、iPadの販売台数が伸び、売上高が増えているにも関わらず、純利益が減っている部分。いわゆる「増収減益」の状態です。
これは昨年発売されて世界中で大ヒットしたiPad miniの利益率の低さが関係していると思われます。タブレット業界では製品の低価格化に拍車がかかっており、Appleといえどむやみに高値をつけにくい状況に陥っていて、「miniは爆発的に売れたけれど収益はそれほど伸びなかった」といえそうです。
⇒ 参考:Apple:プレスリリース/TNW/気になる、記になる…
ライター:なかムー
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