『AppleのiMessageの盗聴は可能か否か。』
近頃頻繁に取りざたされているこの問題、また少し動きがあったようです。
事の発端はアメリカで問題となった政府によるネット監視活動。
Appleはこの騒動を受けて、「iMessageの暗号は解除できない。読むことは不可能である。」と主張しました。しかし、それに異議を唱えたのがフランスのセキュリティ会社Quarkslab。
同社は検証の結果、以下のように述べています。
「iMessageの暗号化に使われる暗号キーはApple側が管理している。よって、政府の命令など状況いかんではAppleの意思次第でiMessageを読むことができる。」と。
もちろん「あくまでAppleがiMessageを読むことができると言っているだけで、実行した証拠はない。Appleが読んでいるとは言っていない。」と付け加えてはいます。
ですが、やはりユーザーにとって不安な結果であることは間違いありません。
Appleはこの件について米メディアの取材に対し、「iMessageはAppleが読めるように構築されてはいない。」と再度強く否定しています。
また「今回の調査は理論上の虚弱性であり、当社がそれを悪用するにはiMessageのシステムを再設計しなければならない。当社はそれを実行する計画も意思もない。」と回答しています。
iMessageはiPhoneユーザーにとって身近な機能だけに心配なニュースでしたが、Appleが再度否定したことで一旦は落ち着きをみせるのでしょうか。
しかし「理論上の虚弱性」ってなんだかモヤモヤした言い回しですね。ユーザーにとってはまだスッキリしない状態にあることは間違いないようです。
参考:ITpro
ライター:sunagimo
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