2019年2月19日(火)本日、Ankerが次世代パワー半導体素材GaN(窒化ガリウム)を採用したUSB急速充電器「Anker PowerPort Atom PD 1」の発売を開始しました。
最大の特徴はこれまで使用していたシリコン半導体に代わり次世代パワー半導体素材「GaN」を世界に先駆けてUSB急速充電器に採用している点。
それにより、コンパクトな本体サイズと高出力を実現。最大で30Wまで出力が可能となっています。
どれくらい高出力かと言うと、iPhoneに付属している純正アダプタが5W、iPadに付属しているものが10Wなので圧倒的な出力です。Apple製iOSデバイスで最も高出力な純正アダプタは最新のiPad Proに付属する18W出力のものですが、それよりも更に上。同じ出力のものは12インチMacBook用のUSB-C電源アダプタとなります。
充電速度でいえば5Wのものと比較して約2.5倍の速度でデバイスを充電が可能。iPhone XSであれば30分で最大50%まで充電が可能とされています。
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実際にiPad Proに付属する18W電源アダプタと比較してみました。
確認したところ、iPad Proを充電する場合は5V/2Aとほぼ同じ。
これは電気を受ける側、つまりiPad Pro側のデバイス仕様により受け付ける最大出力が決まっているための結果となります。
そこで、より高出力な給電を受けられるMacBook Pro(2016)を使ってみました。
すると力の差は歴然。18Wアダプタでは9V/2Aだったのが、「PowerPort Atom PD 1」では20V/2Aと圧倒的でした。
一応iPad ProのアダプタでもMacBookに給電することもできますが、どうしても出力が足りないため、使いながら充電するとバッテリーは減っていってしまいます。
しかし「PowerPort Atom PD 1」であればそれでも流石にMacBook Proの純正アダプタには追いつかないものの、デバイスを使いながらもじわじわ充電していくことができます。
価格は3,499円。少しまだ値は張りますが、ここまでのコンパクトさでここまでの高出力が可能なアダプタはありません。持ち運びに一つ用意しておけば出先の充電にも効率よく使えますし、家や仕事場に常備しておいても充電の時短が可能です。
今後GaN(窒化ガリウム)採用のアダプタは増えていくと思われるので、まずは覚えて置くだけでも損はしませんよ。
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