Appleがリッチコミュニケーションサービス(RCS)規格をiOSに含めることを検討か

 Appleがモバイルネットワーク事業者団体であるGSMAのイベントにてRich Communication Services(リッチコミュニケーションサービス、RCS)規格をiOSに導入する可能性があると記載されたスライドがRedditに投稿されています。

 それによると「AppleがiOSに RCSを含めることについてGSMAやOperatorsと話し合っている」とのこと。RSCがiOSに追加されると、Apple以外へのメッセージエクスペリエンスが向上するといったメリットを説明しています。

 Rich Communication Services(リッチコミュニケーションサービス、RCS)は、ざっくりいうと現在のSMSなど音声通話やショートメッセージサービスの次世代サービスで、キャリアを超えると全角70文字しか送信できず、画像や音声などが送受信できないSMSに対して、より多くの文字数やリッチな画像や動画などのデータ送信、グループメッセージなどが可能となります。

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 日本ではLINE、海外ではFacebook MessengerやWhatsAppなど、高機能なメッセージサービスはすでに普及していますが、電話に直接紐付いた電話番号ではなく独自のアカウントを必要とします。RCSでは電話番号でそのままキャリアや端末に関わらずリッチなメッセージングを可能とするため、日本でもキャリアの提供するインフラの一環として「+メッセージ」(プラスメッセージ)として2018年から提供されています。

 ただ「+メッセージ」はiOSでも提供されており、導入後はキャリアをまたいで高度なメッセージが使えるといった利点こそありますが、導入はわざわざアプリを別途入れて設定が必要と手間がかかることや認知不足、乗り換えの必要性といった観点などから全然利用の拡大が進んでいません。

 またiOSではすでにiMessageがありRCSと同等の機能をAppleデバイス間のみで実現しています。

 そのため、もしRCS機能がiOSに含まれたとしてもiPhone間ではおそらく変わることはなく、変更点としてはiPhone以外の端末にもiMessage同士だけで使えている機能が使えるようになる、くらいだと思われます。

 とはいえ、メッセージアプリとしての違いは人によっては大きいもので、使い勝手が向上することは確かです。

 まだ噂段階であり、導入されるとしても先の話だと思いますが、iMessageのステッカーの送受信や長文、グループメッセージなどがAndroidを交えて可能になる、といったことが起きるかもしれません。

9to5Mac

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