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金融とテクノロジーを合わせた「フィンテック」という言葉を聞くようになって久しいですが、新しいアプリ「ONE」が登場しました。
「ONE」はどんなレシートでも1枚10円に換金できるというシンプルなもの。早速使ってみて使用感と感じた注意すべき点をレビューしたいと思います。
最初にSMSでの認証が必要となります、電話番号を入れるとSMSで4桁のコードが届くのでそれを入力。
それが完了すればもうその時点でとりあえずレシートの読み取り・販売が可能となります。画面右下の「+」ボタンを押せばカメラが起動。
シャッターを押して撮影したら、シャッターボタンが送信ボタンに変わるので再度タップすれば査定結果がでます。査定といっても金額は最初から1律10円ですが。
あとはこれを繰り返せばアプリ内にどんどんレシートを売ったお金が貯まっていきます。
これを実際に引き出すには口座の登録と本人確認書類の提出が必要となります。口座はホームから、本人確認書類はアカウントタブから行えます。
提出に使える本人確認書類は運転免許証・健康保険証・パスポート・マイナンバーカード・住民基本台帳カード・在留カードとなっています。書類ごとに必要な前面背面など複数写真をとって名前と性別を入力して提出すればOK。あとは結果待ちです。
実際に出金はこの本人確認が済んでから行えるようになります。
レシートの買い取り上限は1日10枚まで、販売できるレシートは1ヶ月以内のものとなっているので注意。
アプリの作りとして非常に上手いなと思ったのが、まず1つ目は最初にSMSの認証をしたらすぐにレシートを読み込んで販売できる状態にするというところ。
最も大事な部分の使い方にすぐ触れることができますし、面倒な口座登録や本人確認を後に回すことで”面倒さ”を回避しつつ、とりあえず読み込ませてお金が発生しているのであればもったいないから諸々登録までして使おう、という気にさせるのがポイントですね。
もう一つが通知の了承箇所。これが本人確認書類を送ったタイミングで出ます。これにより、アプリからの通知をなんでもかんでも全受け取りになるというイメージから、自分が送った本人確認が終わったことを知るための通知を了承するというイメージにしているところ。
漠然と「このアプリからの通知を受け取る?」と言われるより、「今、送ってくれた確認書類の結果を教えるよ」と言われた方がユーザーからは圧倒的に了承しやすくなるはずです。
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さて、フィンテック系アプリで常に言われているのがお金に関わる個人情報云々やセキュリティというところ。このアプリでは何に注意すればよいか確認してみましょう。
■送るデータについて
アプリを使うにあたって送っているデータは電話番号、氏名、住所、性別、本人確認書類とレシートですね。
内容としてはレンタルビデオ店やそこらのスーパーのポイントカードを作るのと同等のレベルともとれるのでそれが了承できるのであれば問題なし、そこの時点でちょっと嫌というのなら避けた方が無難です。
さらに毎回送るレシートにも場合によってはより細かい個人情報が含まれます。例えばお店の会員などであればその番号、ポイントの残高などなど。
こういった追加情報を送りたくなければ、個人に属する情報が書かれたレシートは送らずに、そういった情報がないレシートだけ送った方が良いでしょう。
■送られたデータについて
もう一つ気に留めるポイントが送ったデータの活用のされ方です。
基本的にこのサービスでは収集した個人の買い物データとその属性を企業などに販売するのが目的です。これらがどういう形でどういった企業に販売されているのかがわかりません。
本人確認書類の再送は流石に無いとしても、かなり個を特定しようと思えばできる情報まで第三者企業に渡されるというのは人によっては不気味かもしれません。
逆に、上記に記したデータなどを自分で把握したうえで、そこから割り出せる内容程度なら別にいいよ、という人からすれば問題も無いわけです。
これも難しい問題で、購買データというのはコンビニレジのPOSシステムなどですでに勝手に収集されていたりしますし、それらと同じと考えれば問題ないと感じる人もいると思います。ただそれを自分でわざわざ送りたくはない、という人はやはり利用を考えたほうがいいでしょう。
このアプリは比較的シンプルなので、こういった背景なども把握しやすく、あとは基本的に使うユーザーがそれを受理できるか否かにかかっています。ご利用は計画的に。
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