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今やスマホの一大ジャンルであるアイドル音ゲーですが、その中の大きな要素としてビジュアルがあると思います。美しいグラフィックで描かれる、可愛らしく華やかなアイドル達が繰り広げるダンス。ただ複数ゲームを遊んでいると、そのダンスにも各ゲームの特徴があるように思えました。今回はそのダンスに焦点を当ててみます。
私も男ながら20代前〜中盤まで演劇活動の一環としてプロダンサーの先生にダンスを習っておりました。座学のようなものはなくただ運動として踊っていただけなので別に詳しいわけではありませんが一応ダンス経験者と言っていいと思います、多分。
というわけで、そんな私からデレステ、ミリシタ、ときドル、歌マクロスの4本のアイドル音ゲーのダンスを比較してみます。
ちなみに、先に言っておきますが、上下とか優劣をつけるものではありません。というより全部素晴らしいです。みんな可愛らしくそれぞれに良さがあります。あくまで”何がどう違うのか”、そこを探ってみたいと思います。
まずは「ミリシタ」こと「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」から。リリースや人気順からいえば同じアイドルマスター系の「デレステ」が先かと思われるかもしれませんが、まずはコチラから。なぜかというと、このゲームが一番王道だからです!
ミリシタのダンスはまさにアイドルが劇場で見せるダンスの王道・正道といえます。振り付けとしてはそこまで難しくはなく、基本的にはステップと上体の振り、あとは複数メンバーによる合わせるシーン、個別のシーンなどフォーメーションによるもの。この「そこまで難しい振りではない」というのもアイドルらしいポイントです。
振り付けの内容もまさに現代のアイドルといった内容で、古くから続くアイドルらしい動きは現代らしくアレンジ、古臭くはなく老若男女万人が見てカワイイと思えるものになっています。音楽に合わせてミュージカル調のものがあったりとバラエティにも富んでいながら、全てを通して基本を外していません。
なぜミリシタが最も王道かというと、舞台設定としておそらくすべて劇場で行われるという前提があるからこそ。
このゲームのライブは全て「765プロライブ劇場(シアター)」で行われており、音ゲーパートのシーンはそれに当たります。そのためロケ映像の様なものはなく、全て劇場で実際に目の前のお客さんに魅せるためのダンスとなっており、それが王道らしい振りに行き着いているといえると思います。
おそらくこれら王道たる要素は後述するデレステとの差別化や、本来アイドルマスターの系譜としては初代から連なるゲームとして意識的に作られていると思われます。
お次はゲームとしては最も人気が高く、今回取り上げたなかでは最も古くアイドル音ゲーをスマホゲームで確固たる位置に押し上げた「デレステ」こと「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」。
「デレステ」は一言で言うと”MV偏重型”。アプリリリースから初期はミリシタと同じく劇場でのダンスシーンのみだったのですが、途中からよりグラフィカルに劇場から外にでることが増え、いわゆるミュージックビデオで流れるロケ収録の様なもっと自由な映像になっています。
それにより、ダンスというよりどちらかというと”演技”に近く、もちろん基本は抑えた上ですが、ステップや身体の動きによるダンスとしての動きではなくカメラワークを意識した各メンバーの個性や曲からのイメージによる”仕草”としての動きに近いものが多く見られます。
彼女たちに最も求められるのは、ダンスを高めるための運動神経ではなく、演技力だといえそうです。
前述のミリシタと比べると、デレステはそもそも携帯ゲームからメンバーを全く別にして登場した作品であり、今でこそ王道作品ですが、当時は実験的な意味合いもありました。
そういう意味ではいまでもデレステは常に新しい流れを作ろうという気質のもと作られているのかもしれません。
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KONAMIからアイドル音ゲーとしては最新といっていい「ときめきアイドル」がリリースされています。
「ときめきアイドル」の特徴は、誤解を恐れず言うと正直ですね…「ちょっと古い」んですよ。最初に言った通りそれが悪いとか劣ってるのではなく、全体的に振り付けの時代がちょっと昔っぽいんですよ。
登場するアイドル達は文句なしに可愛く、グラフィックも美しいのでそこはまったく文句なし。ただダンスの振りだけを見るとなんとなく若干垢抜けてないというか…
しかし、このゲームに於いては実はそれもわざとじゃないかという気がします。
何故かと言うと、まず音ゲーの楽曲にですね、なぜか悪魔城ドラキュラやグラディウスといったKONAMI往年の名作の曲が登場していたり(しかもインスト曲です。アイドル音ゲーなのにですよ!?)、アイドルの衣装に初代ときめきメモリアルの舞台きらめき高校の制服が登場したりと、かなり懐かしい路線を推してくる傾向があるんですね。
つまりこのゲームでは最初からターゲット層を昔それらの懐かしいゲームを遊んだプレイヤーに向けている、そのためアイドルの振りもその年代の人が10〜20代位だったころの時代に合わせているんじゃないかという気がします。
もしこの仮説が合っているとしたらKONAMIは、このゲームで過去を通じてターゲット年齢層を意識してゲームを構成するというかなり壮大な実験をしている可能性がすらあるんじゃないかなと思います。
最後は今回比較するなかではSFであったり、そもそも半分ロボアニメだったりと最も異色の「歌マクロス」。
この「歌マクロス」ですが、ダンスという点で見ると、実はズバ抜けています。
最もダンスらしいダンスというか、他が”アイドルがするダンス”であるとしたら、こちらは”ダンサーがするダンス”の動きをしっかりしています。
1つの振りを取っても例えば手を動かすとしても、それに身体全体がしっかり連動しているとか、一連の動きの最初から最後までにちゃんと強弱があったりとか、ステップにしてもダンスの作法というかちゃんとダンスの種類としてのステップを踏んでいたりします。ぶっちゃけダントツで一番難しい。
4つの中でみても明らかに動きのキレが違うので是非見比べてみて欲しいです。
他のゲームと比べて、おそらく動きの難易度というか必要習熟度でいえば一番大変です。ゲームなんだから「作ってる人が〜…」なんて無粋なことを言わずに、全てのゲームのキャラクター達が歌やダンスの練習をしているとしたら、歌マクロスに出ている女の子たちは他のどの作品の子たちよりダンスの練習に時間をかけていると思います。
というわけでいかがだったでしょうか。私は特に専門家というわけではありませんが、それでもいざ見比べてみると各ゲームのダンスには違いがハッキリあることがわかります。
ダンスの違いはゲームとしてのみならず、ゲーム内の各プロダクションや物語の方向性の違いなどに関わってくる場合もあるので、そう考えながら見てみると面白いです。
また、今の時点で得手不得手が各ゲームやアイドルにあったとしても、ひょっとすると今後それらを練習してアイドルが新たなジャンルに挑戦して成長するかもしれません。そういった過程を楽しむのもこれらのゲームの醍醐味かもしれませんよ。
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