FINAL FANTASYシリーズの製作者として有名な坂口博信氏が作った新しいパズルバトルRPG「テラバトル」の新作です。
戦闘システムは前作をベースによりアクション性を高く、そしてフィールドマップ採用により可能となったバトル突入前の戦略性や、フィールドを進むことで得られるようになった冒険の体験が進化を感じさせてくれます。
戦闘の基本は自軍のキャラクターを動かして敵を挟むことで攻撃できるというシンプルなもの。
1ターンに動かせるキャラは1体でですが、他のキャラクターを巻き込んで動くことで移動させることが可能。攻撃は挟んだキャラだけでなく、その十字に位置するキャラもスキルで援護することが可能です。
数秒間の制限の中で、より高いダメージをより効率よく与えられる配置に持っていくのが勝利のコツ。
前作と比較して、基本的な動きは共通なので既存のプレイヤーはすんなり遊ぶことができますが、最大の違いは敵も巻き込んで動かせるということ。
これにより、アクション性が高まり多くの敵を一気に巻き込んで攻撃できるシーンが圧倒的に増えました。それに応じて、敵自体の出現率や数は多く、さらにこちらのスキルによる範囲攻撃も増えたりと戦略性を増しつつ、爽快感や緊張感も増幅されています。
またフィールドマップも大きな特徴。これもただ進むだけの演出ではなく、バトルに多大な影響を及ぼすシステムとなっています。
ここではバトルの用に制限時間ありのターン制で敵と交互にキャラクターを動かしつつ進んでいくことになります。
双方のターン終了時にこちらの周辺の枠内に敵がいればバトルに突入。まずこのタイミングが重要で、自ターン終了時にバトルに入ればこちらが先攻、敵ターン終了時にバトルに入れば敵が先攻となります。
そのため、自ターンで避けながら進んだとしても、結果として追いつかれて戦闘に入ると後攻となり不利となるため、こちらから攻めた方が有利になる場合がほとんどとなります。
また、配置もフィールドの配置がそのままバトル開始じの配置となり、さらにバトル同様に敵を巻き込んで動かすことも可能。
そのためフィールドの時点で敵を上手く動かして有利な配置を作りつつ先攻を取る方が確実に戦いやすくなるわけです。
とはいえ全部が全部の敵を相手するのも困難。上手く兼ねあいをみつつ進む戦略も大事です。
フィールド上や章の合間には随時ストーリーが入ります。ストーリーは謎が多く、それでいて先が気になる展開が序盤からじわじわと進行していきます。静かに深いかなり渋めの内容です。
フィールドは序盤から広く、やりこみ要素もあり、正直手軽なゲームという感じではありませんが、その分やりごたえもありという感じです。
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