死にゲーという言葉がありますが、おそらく死ぬスピードと回数でいえばこのゲームほど死にゲーであるゲームは無いと思います。
開始して最短1秒以内で死ぬ。そして即再スタート。流れ続けるサイケな音楽と背景、死んでいるのに終わることが無い劇薬の様なゲームです。
ゲームを起動すると、棒人間の様なキャラクターがひたすら天井と床の間を反射するように行き来しています。
そして開始間もなく画面横から障害物がっ!
当たって死んだ!その間実に1秒22!
これがこのゲームの全て。
自キャラの縦の動きは制御不可で、プレイヤーは縦に動き続けるこいつを左右に移動させて如何に障害物を避け続けられるか、それだけです。
ただ、静止画ではわかりづらいと思いますが、とにかく動きが早い。自キャラも障害物も。
そんななかでただひたすら避け続けるのは至難の業です。
実際に画面下にも「次のトロフィーは5秒」と出ているように、まずは5秒耐えるところから始めようぜ、的なノリとなっています。
ただ、このひたすら死ぬゲームですが、とにかく死なせる演出(?)が上手い。
キャラが死んで点滅が終わったら即復帰。死んでも音楽と背景は途切れることなく流れ続けるという流れ作業の様に死んでいき、止める隙を与えてくれません。
また死ぬまでも数秒ということで「あと一回やれば1秒位伸ばせるかも」という心理も働きます。
実際はやってみると死屍累々なのですが、たしかにやればやるほど慣れも出てきて少しずつですが上手くなっていきます。
ひたすら死ぬゲームですが、死ぬことをこれっぽっちもストレスに感じさせないのは見事。いくら死んでもいいから少しずつハイスコアを目指すというストイックなゲームです。
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