ただのキャラゲーにあらず、RPGとしての作りがしっかりしていてキャラクターの育成もしやすい「ダンまち〜メモリア・フレーゼ〜」レビュー

 アニメにもなり人気の小説「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうか」通称「ダンまち」のRPGです。

 ただの出来の微妙なキャラゲーにならずなぜゲームとして良く出来ているか、最初に言ってしまうと基本システムがスマホRPGとして良作の「アナザーエデン」の戦闘システムを流用しているから。

 ただ、それだけでなくちゃんとキャラゲーとして原作への配慮や、途中入手キャラの育成がしやすいなどよく出来たゲームになっています。

ダンまち〜メモリア・フレーゼ〜

価格:無料

カテゴリ:ロールプレイング

 RPGのメインたる戦闘はアナザーエデンそのままで、攻撃ボタンをタップすれば全員が行動、基本的には通常攻撃となりスキルなどを使う場合は攻撃ボタン前にキャラごとに変更すればOK、という形になっています。

 この形式は昔からあるRPGのコマンド式がベースなのですが、テンポが重要となるスマホに非常にマッチしていて、且つゲーム性も失われないというよく出来たシステムです。

 言葉にするとわかりづらいかもしれませんが、やってみるとすぐわかると思います。

 メインストーリーのダンジョンはクエスト式になっていて、一応シンボルエンカウントなのですが、配置されている場所は決まっており避けることも不可。移動はおまけの様なものです。

 戦闘回数も表示されるので画面左に移動していって決まった回数敵と戦闘という、この点に関しては綺麗さっぱり簡素化しています。

 その代わりにクエストが短めになりその間にストーリーがしっかりと挟まれて原作をテンポよく追うことができます。

 もう一つよく出来ているのがパーティ編成。戦闘キャラ毎にアシストキャラをセットすることができ、両者を足したステータスで戦うことになります。

 これのお陰で戦闘キャラかアシストキャラかいずれかが成長していればゲーム途中で手に入れたキャラなどをパーティに入れやすくなり、新しいキャラを手に入れてもレベル上げでゲームの進行を止める時間が圧倒的に少なくて済みます。

 他にもホーム画面にいる仲間キャラに話しかけたり、キャラクターと交流することでステータスアップが図れたりと、ゲームとしての進行補助とキャラクターやストーリーの掘り下げが上手くリンクしています。

 原作を知らなくてもバッチリ楽しめるようになっており、RPGとしても気軽かつちゃんとゲームを楽しめる仕組みが整っていて、なによりゲーム・ストーリーいずれもテンポに気を配っているのがよく分かるバランスのいい作品です。

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