原作ファンも絶対納得、往年のファミコンソフトのファンも納得、必殺技で対戦相手もぶっ飛ぶ「キャプテン翼 ～たたかえドリームチーム～」レビュー

　これ、そう…これなんだよ！キャプテン翼のゲームといえばこれですよ。

　サッカーゲームといえばウイイレの様なアクションかサカつくの様に経営シミュレーションが思いつきますがキャプテン翼のゲームというと、そのどちらでもなく、かつてファミコンで発売されたコマンド選択式のリアルタイムシミュレーション。

　その伝統を踏襲し現代のスマホでより楽しく遊べるのがまさにこのアプリ。キャプ翼ゲームらしさはもちろん、ただ往年の名作を現代風にしただけでなく、ちゃんとサッカーゲームとして今遊んで面白いというデキに仕上がっています。

　試合はフィールドを上部から見下ろした作戦ボードの様な形で基本は行われます。派手さはありませんが、この状態で画面のドラッグでドリブルをしたり、タップでパスを出したり最後にはシュートまでしっかり操作できます。

　そして対戦相手キャラとぶつかるとコマンド式のマッチアップ画面に移行！スタミナを消費するコマンドを選んで闘います！コマンドには状況に応じて数値が表示され、この数値が高いほど成功率があがります。

　よくできているのが、単に数値が高いコマンドを選べばいいというわけではなく、パスなら周りに相手がいなければ出した先で失敗することがありますし、シュートもその他の敵に阻まれる可能性があります。

　数字の高いコマンドを選べばこのマッチアップは抜けられる、でもその先でボールを取られたら意味がないから多少数字が低くても別のコマンドを選ばざるをえない、といったジレンマが発生するわけです。

　マッチアップを抜けるとまたフィールド画面に戻り、攻防を繰り返す、というのが主な流れ。

　フィールド画面では軽めのアクション、マッチアップでシミュレーション的なバトルとこの2つのシステムが見事に合体しています。

　そしてキャプテン翼といえば必殺技ですよね。もちろんございます。

　各キャラクターごとに必殺技があり、シュートであったりドリブルであったり、それぞれのシーンで必殺技を選ぶことで発動が可能。翼くんであればおなじみドライブシュート。

　日向であれば直線的なドリブルなんてのもあります。原作通り、食らわせると敵が吹っ飛びます！

　実際のサッカーではありえませんが、キャプテン翼ならOK。というより、これでこそキャプテン翼！という演出がてんこ盛りです。

　必殺技以外にも、とにかく演出が素晴らしい。マンガ的なカットインでありサッカーとしての見どころ、2Dと3D両方の良いところを活かし原作キャプテン翼の魅力が見事に再現されています。

　しかし、じゃあ単なるキャラゲーでシステムがいい加減かといえばまったくそんなことはなく、他にはない・しかしサッカーゲームとしてちゃんと面白く成立しているという見事なバランス。

　原作ファンや昔のファミコンソフトを遊んだことがある人はこれをやらないのは無いな、と思わせ、やったことがない人もちゃんと楽しめるかなり優秀な作品になっています。

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