10月25日未明にiOS 10.1が公開となり、日本でApple Pay及びSuicaの利用が可能となり話題ですが、iOS 10.1にはもう一つ目玉があります。それがiPhone 7 Plusのみで使える「ポートレートカメラ」です。
ポートレートモードは簡単に言うとピントの合った被写体の背景をぼかして撮影できる機能。一眼レフカメラなどでよく見られるヤツを再現できるという感じです。
使い方は簡単。iPhone 7 Plusnのカメラを起動したら横スワイプで「ポートレート」を選ぶだけ。初回のみベータ版である旨の注意書きがでます。
あとは撮影するだけですが、ちょっとした注意点が。
ポートレートモードはカメラが望遠側になります。そのため、通常の広角カメラで「2x」をタップした時と同じ画角になります。
通常よりだいぶ寄る形になるので、立ち位置の調節を心がけましょう。またピンチイン/アウトでのズームイン/アウトも出来ません。固定となります。
機能の適用にあたり、「ポートレートモード」にしていても明るさが足りなかったり、被写体との距離によって効果が適用されない点も注意です。これについては、画面にその旨の注意が表示されます。
この条件が結構鬼門となります。
手軽に試すため、手のひらサイズのドロイド君人形を使いました。ポートレートモードで撮影すると自動的に被写界深度効果が適用されたものと適用されていないものが撮影されます。
かなり差がありますね。
ただ気になるのが効果がついている写真側は背景がしっかりぼけているのにプラスして被写体自体も少しぼけてしまっています。
喫茶店にてアイスコーヒーも撮影してみました。
こちらの方がさらにわかりやすく、背景と一緒にストローがぼけてしまっています。
また、効果を適用させるためには距離が必要となり、これくらい寄ると「離れてください」と言われてしまいます。
ブツ撮りとしては、これくらい寄らないと画面が寂しいのですがこれでは無理のようです。
ここまででわかるのが被写体にある程度大きさが欲しいということ。また、被写体と背景にある程度距離がないと効果を発揮してくれません。
これらのことからどうやら人を撮ること以外はちょっと苦手なようです。まぁ「ポートレート(Portrait)」ですからね、直訳で肖像画や似顔絵、となりあくまで人をとる前提ということかもしれません。
さらに明るさも結構シビアです。
電気を付けてない昼の会議室にて、机の影になる椅子の上くらいだと無理のようです。
だた、一般的にスマホで写真をとるシチュエーションとして決してこの状態が暗すぎるという気は正直しませんでした、ちょっと雰囲気のあるレストランやバーだと同じくらいかもっと暗いような環境は多くありそうです。
また、この状態で通常カメラで被写体をタップしてピントと明るさを合わせただけで十分綺麗な写真が撮れました。
正直に言ってしまうと、全体的に単に写真を撮るなら普通のモードの方が簡単に綺麗にとれます。現状ではあくまで被写界深度を活かしたぼけのある写真が撮れる、その状態で絶対に撮りたいという絵のイメージがある場合以外は、使いづらさを感じることがありそうです。
とはいえ、面白い機能であることは確かです。まだベータ版ということで正式になるまでにソフト側の処理が向上し使いやすくなる可能性も十分ありますし、さらに今後のiPhoneではもっと自然に、簡単に使えるようになるでしょう。まずは何ができるのかを把握して臨機応変に使いながら今後に期待したいと思います。
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