皆さん覚えていますでしょうか、初代Apple Watchのラインナップ。2016年9月にiPhone 7と同時に発表されたApple Watch Series 2では、じつはラインナップのあり方そのものも大きく変更されており、以前とは全く変わっているのです。旧モデルを振り返りつつその変更点を確認してみたいと思います。
2015年4月24日に発売、その際は大きく分けて3つのカテゴリに分かれていました。「Apple Watch Sport」「Apple Watch」「Apple Watch Edition」です。
違いとしては大きくは本体(ケース)の素材でした。Sportはアルミニウム、無印はステンレススチール、そしてEditionは18金!!
これに合わせて大きく価格帯も変わり、バンドを合わせてSportは4万円台から、無印は6〜13万円台、Editionは128万円〜最高218万円という、思い出してもトンデモナイ値段でした。
このApple WatchがSeries 2になったことでラインナップ表記が全く変わります。簡単に言うとSportという分類が無くなり、Editionが別物に変わりました。
Series 2ではアルミニウムケースもステンレススチールケースも別モデルとしては扱われず、あくまで素材とそれによる価格が違うものがある、というだけです。
そして一応残ったEditionというモデルですが、これはAppleの発表会でも出てきた新しい本体素材「セラミック」を採用した1モデルとなり18金モデルは無くなりました。
セラミックモデルも12万5,800円からと決して安くはありませんが、やはり100万超スタートの18金と比べると派手さは減ってしまいますね。
以前のEditionはひたすら高級素材を使った高価なモデル、という感じでしたが、今では高級路線を担うHermésもあり、Editionはどちらかというと素材にこだわった亜流モデルという位置づけのような気がします。
またSeries 2からは新しく「Nike+」と「Hermés」が分岐していますが、本体ケース素材はNike+がアルミニウムケース、Hermésがステンレススチールとなっており、バンドがオリジナルなのとソフト面で多少プラスαがあるという感じで基本的には旧モデルでいうところのSportと無印をそれぞれベースにしているという感じです。
2モデル目でここまで明らかにラインナップの組み方自体を変えたというのはやはりAppleも初めてのデバイスということで色々と試行錯誤しているのではないかということが見えてきます。
全体的に価格も下がりバンドなどの選択肢も増え、買いやすくなりつつも、Hermésモデルを別ラインとして差別化するなど素材での高級感以外の部分でしっかりと区分けをすることで色んな購入者層にアプローチできているのではないかと思います。
とはいえやはり、絶対に買えないと分かりつつもインパクトだけはひたすらデカかった18金モデルが無くなったのは少し惜しい気がしてしまいますね。もし買っていた人がいたとしたら、ただでさえ高級なのにさらに激レアモデルとなるかもしれません。
でもひょっとしたら、私達には知らされていないだけで極々一部の選ばれた方だけがストアの裏に通され新しい18金のApple Watch Series 2を手にしていたり…しないですかね。
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