2016年4月7日にLINEが「BOT API Trial Account」の無償提供(先着10,000名限定)を開始したと発表しました。
そこで、私もIT業界の片隅に身を置く人間としてどんなものなのかとググッてみたのですが、これがまたサッパリわかりませんでした。(※じゃあIT業界から消えろ的な手厳しいご意見は勘弁願います)
そこで、社内でそこら辺に詳しいであろうプログラマの方にざっくり聞いてみました!
イマ&ムラ(以下イ):宜しくお願いします。
PG K氏(以下K):お願いします。
イ:ぶっちゃけLINE BOT APIって何なんですか?今んところ、検索しても出てくるのがいわゆるデキる人達の内容ばっかなんで、もっと基本的な部分のことがサッパリわからんのですよ。
K:簡単に言うとLINEで自動返信とかできるアカウントを自分で作れるってこと。
イ:何ができるの?
K:一番簡単なのだと、テキストでも画像でも何でもいいから送ってきたらそれに対して自動的に文字とかを返す。
イ:ほう。
K:そこから発展させて、例えば相手の文字をそのままオウム返しすることもでできるし、文字に対して文字、画像に対しては画像を返すといった来たものに応じて返信を変えることでもできる、相手の文章の中のキーワードを読み取ってソコに対しての返答をすることだってできる。
K:芸能人とかの公式LINEアカウントあるでしょ?なんか送ると定型文からランダムだったり一定の法則で返事がくるヤツ。簡単にいうとあれが自分で作れる。しかもやり方次第でもっと高機能なのも作れちゃう、そういう感じかな。
イ:なるほど。
イ:作るとしたら何か必要なものってあります?
K:まぁまずは「BOT API Trial Account」は当たり前として、LINEからのコールバックを受けられる環境が必要。その環境はSSL通信が可能なサーバである必要があるので証明書も必要。
イ:キタ、ノー技術者には意味不明系のヤツ。
K:(笑)まぁそうかもしれないけど。ただ、そういうのを自分で取得したりしなくてもそういう必要な環境が丸っと用意されていてブラウザ上でコードを書けば実行できる「webscript.io」とかそういうWebサービスなどを使えば全部無料で作ることもできるよ。
K:もちろん、こういうサービスだと使えるプログラム言語や扱うデータに上限があるとかの制限はある。ただ、とりあえず無料の環境で作ってみたい、というならそういったサービスを使うのは良いと思う。
K:会社とかで外部向けにサービスを作っているところなら証明書も必要なサーバーもあるだろうからそこを間借りすることもできるだろうし。
イ:とりあえず、何かやってみたい、というのであれば個人が無料でも可能、と。んで環境も全部自前で用意するならSSL証明書が必要で、コールバックを受けて動かせるサーバなりの環境を用意すると。
K:イエス。自分でサーバを用意しておけば言語も自由だし、好きなデータも置いておけるからやれることも格段に増えるしね。
イ:そうか、データの置き場所とかが無いと基本的にはプログラム上に直書きしたものしか動かせないのか。なるほど。
K:Webから引っ張ってくることもできるはできるけどね。
イ:答えづらいとは分かっていますけど、どれくらいの力があれば作れます?専門的な技術や知識とか。
K:う〜ん…そうだな。”動的って言葉が分かればできる”、かな。
イ:あーはんおーほん。(※分かってない)
K:まぁでも基本的な部分はそこまで難しくないから、勉強しながら作れる範囲だと思うよ。
イ:LINE上にあるから成果物の状態が想像しやすい分、アイデアがあれば作りやすいかもしれないっすね。
イ:こういうのってセキュリティ的には大丈夫なんすか?ユーザーが送ってきたメッセージと同時に個人情報抜き取ったり…
K:プロフィールは取れるよ。取れるけど公開情報だけだからね。あと、仕組みとしてはまずユーザーのデータはLINEのサーバに送られてそれを開発側は受け取るわけだけど、LINEサーバのデータは一定期間後に削除される様になってる。
イ:なるほど。
イ:今後これってどんな風に広がるんでしょ?
K:せっかくLINEで展開するわけだから、単に”何かができる”っていうツールのみの使い方よりSiriみたいに会話を楽しめたりして、そのなかで何かをレコメンドしてくる、みたいなのは増えるんじゃないかな。LINEの中で何かをする、というより別のサービスの入り口みたいなイメージ。
イ:例えば自分たちがスマホを使うシーンとして、単純に文字を検索するとかそういう作業をLINE BOTに対して行うことで検索結果の精度が自分にあっていたり、付帯情報が優れているみたいな効率を上げたりはできますかね?
K:できると思うよ。
K:あとはLINE側の仕組み次第のところもあるけどiPhoneであればURLスキームを使って、「誰々にお礼のメール」とか入れると宛先と定型文入れた状態でアプリを立ち上げる、なんてことも可能になるかも。
K:他にもすでにドコモが会話用APIを公開してたり、東京メトロも運行状況などをリアルタイムに取得できるAPIを公開してたりもするよ。そういったものと連携させればかなり色んなものが作れる。
イ:はぁ〜、なるほど。色々教えて頂いてありがとうございました。
K:いえいえ。
最後のオマケに実際にプログラマがサクッと試しに作ってみたLINE BOTを友達に追加できるQRコードを置いておきます。
内容は、とにかく何かを送ったらひたすら泡盛の画像をランダムで返してくるBotだそうです。何ソレ。
「BOT API Trial Account」はその名の通りまだトライアルのサービスなので、1アカウントにつき友達に追加できるのは50名までと限りがあります。もし登録できなかったらゴメンナサイ。
もっと踏み込めば専門的な内容もガンガンでてくるのでしょうが、今回はとにかく基本のキをわかりやすく解説してもらいまいした。とりあえずどんなもんなの?という際の目安になればと思います。
参考:BOT API Trial Accountのご紹介 | LINE BUSINESS CENTER
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