NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯電話3社が2013年4〜6月期の連結決算を発表。iPhoneの販売を主軸に置くKDDI&ソフトバンクと、Androidの「ツートップ戦略」を展開したNTTドコモの差が浮き彫りになった模様です。
NTTドコモはソニー製の「エクスペリア」とサムスン電子製の「ギャラクシー」を割引販売する「ツートップ戦略」を展開。しかし営業収益は伸びた一方で、端末の販売促進費用がかさみ営業・最終利益ともに減益となりました。
KDDIは「auスマートバリュー」など、サービス面での利用率が伸び、営業利益が1兆円を越えました。これは同期で過去最高となっています。また、最終利益も前年同期比32.9%増と好調を維持しています。
ソフトバンクは契約純増数を81万台に伸ばし、KDDIの67万台、ドコモの9万台と大きく差をつけています。さらに「パズル&ドラゴンズ」を開発したガンホー・オンライン・エンターテイメントを連結子会社にすることで収益を伸ばし、最終利益は前年同期比で驚異の220%増となりました。
【3キャリアの2013年4〜6月期決算】
※単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナス
かつて「通信業界の巨人」「一人勝ち」とまで言われたNTTドコモ。気がつけばKDDIとソフトバンクがじわじわと迫り来る状況に追い込まれているのは、やはりiPhoneの存在が大きいといえるでしょう。
そして次世代iPhoneが発売となる7〜9月期では、この勢力図がどう変化するのか…注目したいものです。
参考:SankeiBiz
ライター:なかムー
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