カプコンさんの新人アプリプロジェクト「つくれん」の新作ですが、いよいよカジュアルゲームとは言えないクオリティのものが飛び出して参りました。
「縦横合体バトリンカー」はオーソドックスな縦シューティングをベースに男なら・男ならずとも(?)アツくならざるを得ない”メカの合体”を見事に組み合わせた作品です。しかも合体は2パターンですよ!2パターン!
タイトル画面で自機となるメカを両手でグイッと広げると分離してゲームスタート。基本はこの2機状態の縦シューティング。ショットはオートとなっており、左右の指で同時に2機を操作するというのがシンプルな発想でありながらなかなか新しいです。
しかし、このゲームはそれだけではありません。むしろここからが本番。2つの自機を縦に近づけていくと…
合体!そして合体すると攻撃方法が変わります!なんとショットが出なくなり、代わりにパンチを一定時間ごとに繰り出します。はっきり言ってこのパンチ射程が短くてショットより使いづらいのですが、威力は強力。バリアを張っている敵はこのパンチでしか倒せないのです!
さらに合体はもう1パターン。そう、縦があるなら横があります。横はなんと全く攻撃しません!防御専用の型!この状態になるとあらゆる敵のショットを一定数防ぐことができます!避ける隙間のないような敵のショットもこれさえあれば切り抜けられるわけです。
もちろんステージの最後にはボス戦。他にも敵を倒すと大きめの星が出てくることがあり、これを取るとパワーアップもします。
パワーアップは2段階まで。通常形態ではビットの様なサブメカが付いて回りショットの本数が各機体に増え、縦合体ではパンチの繰り出し間隔が縮小、横合体では耐え切れるショット数が増えます。
二本指での操作が基本となるため、いわゆる弾幕シューティングとは違いそこまで敵の攻撃は激しくありません。その代わりに縦横ともに「ここで合体しないと切り抜けられない!」というポイントが随所にあり、ゲームバランスはかなり考えこまれている印象を受けました。
唯一の欠点は2機同時操作が基本ゆえに、指を置いたその場所でしか自機を操作できず、スマホ系シューティングでよくある指が邪魔にならないように、画面のどこをタップしてもOKという操作ができないことが挙げられます。
それにより合体時に、自機より先に自分の指がぶつかって合体しづらいという点も正直ありました。ただ、これは片方の機体から一瞬指を離し、置いたところに片方を合わせるという感じで操作すればばそれも操作感の醍醐味として味わえました。
見た目のテイストやボリュームこそカジュアルゲームのそれですが、基本のシステムは斬新でありながら非常に良く出来ています。
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